お客さんを好きになったらダメですか?-3

先日、またお店に来てくれた。

今日は居るの?

と突然のライン。

いるよ!仕事終わったの?

まだだけど、ちょっと息抜きしたいから土日に頑張ればいいかな。

と言ってすぐに来てくれた。

今日は何だかいつもと様子が違う。

元気ないのかな。

いつもはひたすらビールばっかり頼んで飲んでるのにボトルなんて入れだしちゃうし。

ものすごいペースで飲んでるし。

きっと仕事で何かあったんだよね。

何も話してこないからあえて聞かない。

そんなとき映画に行きたいと言って来た。

普通の客だったら今やってそうな旬の映画を話題にしてなんとか行く行かないの話はスルーする。

けどあっちから誘ってくれたことが嬉しくて今、自分が観たい映画を調べちゃったりなんかして。

いつ行けるの?

って日程までその時に決めた。

どうしちゃったんだよ〜

客と映画なんて。

なんかデートの約束したみたいですごくドキドキした。

酔っ払ってたみたいだし本当に行ってくれるか分からないけどとりあえず日程確保。

期待していいよね?

あ、奥さんいないよね?

彼女いないよね?

私なんかと出掛けていいのかな。

続きはまた

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nana

北海道出身。18歳で親の反対を押し切って上京。さらに起業した傍ら夜の世界に足を踏み入れる。入店後3ヶ月で二束のわらじながらもNO.1に登り詰める。以降人気嬢として指名NO.1!として現在に至るも夜な夜な繰り返される人の闇をブログで面白おかしく書き溜める。